今日『バイバイ』という演劇を観に行きました。
広島東洋カープの津田恒美投手の物語です。
知人からこの劇のことを紹介してもらったので
せっかくだからライブで演劇を観てみようかと。
物語の内容は知っていました。
カープファンの間ではよく知られた話しだし、
岸谷吾朗と石田ひかりの主演でテレビドラマでもやってましたし。
内容の復習というわけではないですが、
そのテレビドラマ版を先に観てから鑑賞しました。
なまの演劇は迫力が違うといいますが、
この劇の場合、迫力というか、リアリティーというか、空気というか
そういうものがやっぱりテレビとは違っていいなと感じました。
津田氏と家族の闘病生活とその周辺の描写はより強く刻まれます。
テレビというものの演出性というか反対にデフォルメ的というか
そういうものが、逆にこの劇を見ることで強く感じました。
同じ人物たち、同じ時間、空間を表現していても
何で伝えるかによって伝わり方が違う。
うまくいえないけど、文章の中にある余白のようなものが
この劇の中にあって、観客一人々に「津田恒美物語」が出来上がっていく感じがあります。
少ない演出手段で演じることと、観客に感じさせることのバランスがあることが
この劇の最大の魅力のような気がします。
変な意味でなく、演じる俳優たちを知らないが故の感情移入も
こういう演劇の魅力なのかな・・・と感じました。
やはりテレビ版は俳優の持つキャラクターがどうしても出て
こういう個々の俳優への感情移入はなかったですから。
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今日は13時と17時あるうちの早いほうに行ったのですが、
意外にも満席にはなっていませんでした。
カーテンコールの部分でも17時からの席にまだ余裕があるといわれていました。
25年ぶりのカープの優勝に沸いたこの広島ですら
観客を動員することは難しいんだなと感じたし、
演じ伝えることと、運営していくことのギャップというか
難しさも同時に感じました。
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来年2017年も夏に公演予定があるようです。
カープファンの方もそうでない方も
ぜひ観に行ってみてはいかかでしょうか。
こちらでチェックしてみてください。