東大阪市の住宅大規模リフォーム

東大阪の住宅大規模リフォームです。
またまた着工からたまりにたまっての報告になります(汗

今回の住宅は1階が鉄筋コンクリート造で2階が木造という組み合わせ。
建築基準法上では38条認定のいわゆる「工業化住宅」です。

工業化住宅はハウスメーカーが独自に認定を取得している建築なので
構造や防火性といった安全性や居住性など独自に証明している物件です。

ですから、主体構造や防火性能に関する部分を安易に更新できません。
だからと言ってリフォームに希望が無いのかといえばそんなことはありません。

制約を理解して受け入れることで、更新可能な部分を共有して、
「できない」ではなくて「なにができるか」を探していって

そのなかで居心地や快適性、機能性を同確保していくかが設計の肝になります。
今回はそんな可能性を探るリフォームになります。

全面リフォーム

1階が鉄筋コンクリート造の住宅

住宅の全面リフォーム

シンメトリーのファサードが象徴的

工事は住みながらということが条件ですから、
クライアントにもそれなりの覚悟がいります。

今回、クライアントのYさんは、工事中の生活と工事を楽しみながら生活をしていただいています。
そういう「気持ち」を持っていただきながら進める工事ですからこちらも最大限配慮しながらの工事になります。

打合せ中の様子

着工前の現場での打合せの様子

解体着工前に、解体するところと残すところ、設計図では伝わりにくい設計の意図など決め細やかに打合せしていきます。
リフォームの場合、あるいみ全部解体(いわゆるフルスケルトンリフォーム)してしまって改修するほうが簡単なのです。

既存の大部分を利用しながら改修する工事は、養生をはじめ解体範囲や解体しない部分の電気配線や給排水の更新などとても難しいのです。
ましてや住みながらの工事なので、工事エリアと生活エリアを考えながらプランニングする必要もあるので設計、施工ともにとてもデリケートです。

クライアントには「仮住まいの暮らし」でご苦労をかけるので、こういった設計上、施工上の苦労はなるべくおかけしないように施工者と共にに進めていきます。

工事中の様子

工事中も使用するキッチンをエリア養生します

工事中の様子

大工さんが使わなくなる建具で仮設のドアをつけてくれました

設計で解体する予定の部分を少しずつ慎重に解体していきながら、実際の構造がどうなっているか確認していきます。
その時点で明らかになる不具合は補修し、設計上の予想と違う部分はアイデアを出しながら「設計の意図」とかけ離れないように微調整していきます。

解体中の様子

少しずつ解体していきます

工事中の様子

新たな天井の下地をつくっています

子上がり和室施工中

今回も小上がり和室をつくっちゃいます(^^

もともとブルーを貴重としたインテリアだったものを「杉」と「珪藻土」という素材を中心に、
造作家具と新たな間仕切りを適度に配置して、気持ちのいい居場所と収納を創り直していきます。

工事中の様子

杉の床板。足ざわりがここちいい。

メーカー住宅では外部に面する開口部いわゆるサッシを取り替えることが難しいのです。
もうすこし言うと取り替えることに著しくお金がかかります。

できれば、問題の無いサッシはそのまま活かしてプランニングすることで費用対効果があがります。
設計者の腕のみせどころとしては「サッシを換えることができなかった・・・」ではなく「換えなくてもよかったよ!!!」と思ってもらう設計力でしょうか。

工事中の様子

メーカー住宅のサッシは取り替えにくい

今回も既存のサッシは再利用しつつ、内側に障子を入れ、モダンな和風にするとともに開口部の断熱性能を上げていきます。

工事中の様子

クライアントと打合せの様子

クライアントと共に現場の状況や、工事の考え方、最終のカタチを身振り手振りで説明しながら出来上がりを共有していきます。
こういった工事は工事技術もさることながらクライアントとのコミュニケーションも難しいですから、施工者の重要度がとても高まります。

今回はビフォーアフターでご一緒した藏家さんにお願いしました。
番組と同じく密に連携をとりながら、現場で丁寧に対応してもらっています。

藏家グループ

足場の上で笑顔を見せる藏家のみなさん

まだまだ工事は続きます、仮住まい暮らしもう少しがんばってください!
あ、それと藏家さんはまめにブログを更新してもらっているようです、よかったらどうぞ(汗

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