私の実家にはネコが二匹います。
一匹はアサリ。茶トラのオス猫です。
もう一匹はウニ。黒猫です。
この二匹は兄弟です。
アサリは賢くおとなしい性格。
ウニは臆病だけど喧嘩はめっぽう強い。
この子達はいつも一緒で仲良しです。
私が仕事で家を出て、妹が嫁に出た後ぐらいに両親がもらってきました。
かれこれ10年になります。
その間、私たちの家族の一員として人間と同じに生きてきました。
きっと、幾度と無く両親の心の支えにもなってくれたことでしょう。
先週、アサリが亡くなりました。
人の歳で言えば68歳だそうです。
名前を呼べば返事をし、甘えた顔で頬擦りをする。
歯磨きの匂いが大スキで、鼻をぴくぴく寄ってくる。
顔の小さな、鼻筋の通ったなかなかの男前でした。
たまに実家に帰った私をちゃんと忘れず出迎えてくれました。
・・・
思い出が絶えません。
アサリは一番可愛がってくれた母の傍でそっと息を引き取ったそうです。
今は田舎のどんぐりの木の下でゆっくりとねむっているそうです。
相棒のウニは毎日ニャーニャーとアサリを探しているそうです。
・・・
みんなを幸せにしてくれてありがとう。
安らかに眠ってください。