子育て世代のご夫婦が新たな暮らしの場として家をつくるという計画です。一緒に購入候補の土地を見学に行き、どちらが可能性があるかを考えながら土地購入しました。敷地は間口約9m×奥行約30m、道路からの高低差約2mという『くせ』のある土地をあえて選び、その奥行きの深い土地のくせを利用して、車庫・畑・母屋と配置し、主な要望である「畑仕事を楽しむ家」を実現させました。内部は無垢の木が香る空間に薪ストーブの暖かさが広がるようつながりのあるプランとなっています。
■概要
木造軸組工法 二階建て住宅の新築
延べ床面積:約80㎡(24坪)、車庫約30㎡(9坪)
建築場所:京都府
写真撮影:中村大輔
■設計者から一言
新築住宅の場合、土地から探しているという方はかなりおられます。不動産会社から土地を薦められるが、どのような家が建築可能なのかはなかなかわからないものです。そういう場合一緒に土地を見に行って、どんな家が建つ可能性があるのかを話し合いながら、その土地を購入すべきかどうかを判断していただくことも可能です。またどんな家でも建築可能な平坦で四角い土地は土地の値段が高いものです。事例のように土地に変形地や高低差など「くせ」があることで、土地の値段が割安で、設計の面白さにつながる場合もありますので、同じようなパターンと思われる方はお気軽にご相談ください。