両親から受け継ぎ、ご家族4人でお住まいだった農家住宅の母家を大規模リフォームするという計画です。既に水廻りを別の構造で増築してあり、その結果雨漏りなどの不具合も発生していました。また、使いにくさ、暗さ、寒さという暮らす上での問題、若いご夫婦のライフスタイルへの対応と既存の農家住宅への愛着をどう残していくかと言う課題を減築と大規模リフォームで解決することとなりました。
■概要
木造伝統工法 2階建て農家住宅の減築及び大規模リフォーム
延べ床面積約220㎡のうち改修床面積160㎡(約48坪)
建築場所:奈良県
写真撮影:冨田英二
■設計者から一言
農家住宅の母屋を大規模リフォームするという事例です。農家住宅は最低3世代が住み続けており、その間何らかの形ですでに増築やリフォームをされています。そのため増築して法的に既存不適格建物となっている場合や、増築のため物理的な不具合が生じている場合が多く見受けられます。適切な対応が求められる難しい事例です。また農家住宅のような古民家は「古民家らしく」リフォームしなければ・・・と思いがちですが、改修範囲を考えて今回の事例のようにクライアントの好みのインテリアにすることも可能です。同じようなパターンと思われる方はお気軽にご相談ください。