縁側、軒下、間戸、窓辺・・・。
家において「外」とのつながりはとても大切
昔から「借景」という手法で外を楽しむ文化がありますね。
借景とは文字通り“景色を借りる”こと
その借りる景色を丹念に作りこんだり
すでにある美しい景色をとりこんだり
日常に「特別」をとりこむ手法を考えがちですが
「家」においてはそんなに「特別」でなくてもいいと思います。
裏山や農道としての石垣。
そこを通る家族の姿。
これも借景。
かつて建築家の宮脇檀先生が
“自分の家から自分の家が見える贅沢”
と言われていたと記憶してますが
自分の家を借景するのもなかなかいいものです。
町や庭、景色そのものを借景するのもいいですが
暮らしの空気そのものを借景することもとても贅沢。
「景色を借りる」ことで内と外をつなげる楽しさも
家の楽しみの一つではないでしょうか。