台風の過ぎた静かな夜。
少し感傷に浸る。
ーー
何もできない一日に耐えかねて
少しだけ娘二人と出かけた。
こんな日にあいてる店も少なく
少し大きめのスーパーに。
客の少ないスーパーの中を
娘二人と腕を組んで
普段はとは違う店内散歩。
ーー
来年春には親元から離れる長女
もう少しでこういうこともなくなり
少しづつ日常も変わっていくと思うと
小さな幸せと同時に
小さな寂しさも湧いてくる。
ーー
お腹が空いたと言う娘と
一つのパンを三つに分けて
車での中で「うんまっ!」
と頬張る時間の贅沢は
俺にしか味わえない喜び。
台風が家から引っ張り出してくれた
小さなプレゼント。
ーー
明日からまた変わらぬ日々。
よかった探しは続けていきたい。