【家のこと】パッシブって簡単に言うと

自然のエネルギーを積極的に使って快適に暮らそう!ってことだと思っています。

じゃあ、自然のエネルギーって何か?

真っ先に来るのが『日当たり』ですよね

その次は『風通し』でしょう。

まず、どんな方でもこの二つはあたりまえに快適!ってときに口にしますよね。

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冬場には『この家、日当たり良くて暖かいのよねー』

夏場には『風通しのいい家で、夜はエアコンいらないぐらいよ』

・・・などなど。

今も昔も人の感覚は実にシンプルです。

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冬の『日当たりがよくて暖かいのよねー』は

夏の『直射が入って暑くてしょうがない』に通じます

それをコントロールする「技術」が屋根や窓の『庇(ひさし)』です。

日差しをコントロールする実にシンプルな技術です。

この家の庇は1m40cmあります。

陽の光には差し込む角度に目安があります。

夏の「夏至」には約80度の角度で差し込みます。

冬の「冬至」には約30度の角度で差し込みます。

つまりその角度を考えて、陽射しを遮ったり取り込んだりすれば良いわけです。

冬至は約80度、夏至には約30度で差し込んでくる(写真左が南)

この家の敷地条件は回りに家のない郊外です。

南には十分な空地があるので大屋根の庇でしっかりコントロールしています。

冬場の陽射し、小上がりの上はぽかぽかです。

このように『パッシブ』はその家が建つ敷地条件や環境によって

快適にするための「技術」が変わってきます。

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この『パッシブ』という考え方を深堀りしていくと

いろんな方が研究されていますし、何冊もの本が存在します。

もっと知りたい方は『パッシブ』で検索を(笑

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私もそういったことから日々学んで実践しているのですが、

私がお伝えしたいのは、

家にはそういった考えがあり、

それを支える技術がもりこまれ

暮らす人の生活を快適にしているということです。

ついつい「・・・風」とか好みのスタイルで選びがちですが

そもそも私達が目にするそのスタイルはもともと

生み出されたそれぞれの国・地域の環境で

快適に暮らすために出てきた工夫の蓄積なのですから。

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