23年になるのですね、あの震災から。
大阪に就職して2年目。
八尾市の住まいで激しい揺れを感じました。
最初の突き上げるような揺れと共に目を覚まし、
ユッサユッサといった揺れが続きました。
寝ている横のタンスの上のものが落ちてきて、
それでも、タンスが倒れないように押えておくのが精一杯。
長いゆれがおさまったときには、
ここが震源だったのだろうと思った。
ーー
それまで、地震という地震を経験したことがないものだから、
揺れがおさまったらそのまま何もなかったように眠りについて、
次の揺れが来たときに、やっと「こりゃおかしいぞ」と胸がざわついた。
テレビをつけると、阪神高速道路が横倒しになった映像が。
寝ぼけ意識とあいまって、何かの特撮映像でも見ているのかと思った。
ところが、それは事実。
さすがにこれはまずいことになっている・・・と不安になった。
ーー
当日、近鉄電車はダイヤが乱れても運行していた。
市営地下鉄は完全に止まっていた。
それでも、出勤はした。
そこからは、時間の経過と共にいろんな事実が飛び込んできた・・・。
そして、目にした。
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「1.17」にリアリティーの薄い人はたくさんいるだろう。
今日という日は、数字の奥にあるわずかなリアリティーを知る人間として、
震災後に抱いた思いや考えを「何か」にできているのか考える日なのです。