家を継ぐことをたすけること。

古民家改修

大きな古民家の改修を設計させていただくことが多いのですが、その文化的価値を見出して、別の用途として再生させる古民家改修ではなく、純粋に住み継ぐ、つまり親の代から子の代へと継承する時の手助けとしてです。

こういったシチュエーションでは長男が仏壇と共に家を相続することを前提としていることが大半です。

比較的大きな規模で建っているこれらの古民家は、改修して住み継ぐにしても、その規模ゆえに改修範囲の広さに伴い、工事費の増加にもつながってきます。

住まい手は、長年住んでいく中で、改修の課題や問題点を見つけており、相談に伺ったときには、かなりの範囲に及ぶことが大半です。

そういった中で、私の役割は他人でありプロだからこそのストレートな意見を言うことと、クライアントの家への愛着を汲み取って愛のあるアドバイスをすることだと考えています。本当に必要なものは何かを考え、その何かは機能性や効率だけではない「何か」を汲み取って、優先順位をつけ、建築的なアイデアでコミュニケーションをとること。そのプロセス、会話自体が大切なことだと考えています。

まず最初にお互いの『考え方』を整理することが出来ないと、現実になるものもなかなか果てしない道のりとして見え、問題を先延ばしにしていく原因となります。

家族のあり方と、それに伴う家のあり方を、共に考える。

改修、つまりリフォームにとって、設計者が一番大切にすべきことだと考えています。