建築士という仕事

私は一級建築士です。
一級建築士とは何をする人なのでしょう。
少し前なら「姉歯」が最も有名な一級建築士だったでしょう。
それがイメージとして残るならあまりにも悲しいです。
身近な人からは「一級建築士なの?すごいね!」とよく言われます。

本当にすごいのでしょうか?
なにがすごいのでしょうか?

私は建築士資格を語るときによく「相撲」を例に挙げます。
建築士の資格とは「関取」と呼ばれるようになることに似ています。
相撲の道で稽古に精進し十両に昇進して初めて「関取」と呼ばれます。
建築士も建築の道で精進し建築士資格を持って始めてその世界の「関取」になれるようなものだと思っています。
「関取」として相撲を取る、すなわちプロとして第一線で責任を持って仕事をすることが出来る資格を得たにすぎません。
ですから、建築士としてのすごさはそこから後どう精進していくのかにあるとおもいます。
関脇、大関、横綱、あるいは名力士と言われるためにはお客様の満足に応える為の日々の努力が必要です。

記憶に残る力士。
記憶に残るすばらしい仕事をしたいと思っています。

ATELIER SETTEN SNS