家には玄関があるのがあたりまえ
普通はそう考えます
では、玄関と言えばどんなところを想像するか・・・
現代の住宅では「玄関」といえば“アノ”かたちではなく
住まいへ入るための「開口部」という考え方もあります
この住宅は「離れ」ではあるのですが
左側の奥まっているところが玄関です。
奥の大きな舞良戸が玄関扉で引戸で出来ています。
この引戸の向こう側はすぐに部屋となります。
玄関の“アノ”かたちで言うところの玄関ホールがありません。
この玄関はここに住む方の暮らし方が反映されています。
ご近所さんのちょっとした訪問や農作業中の休憩など
部屋に上らず玄関先でもちょっとした時間が過ごせるように
大きな軒下のような所と土間をつくって
外部に式台をとり腰をかけて土足のまま話ができたり
ときにはお茶を飲みながら休憩したり
玄関先を一つの居場所として設けています。
土足のままで時間を過ごすことを考えているなら
土足のままお手洗いにもいけるようにしておきたい。
玄関引戸の右横の扉はお手洗いの入り口です。
大きな玄関引戸はしまいこむ事ができて
部屋を開放的にすることもできます。
母屋と向かいあう開口部。
この開口部にはこんな秘密も。
あれ、障子?