大阪は淀屋橋にある日本生命保険相互会社のビル。
日建設計の前身の日建設計工務が設計したものです。
写真右が本店、左が新しくできた東館。
おそらく東館もきっと日建設計が設計したものでしょう。
この東館、完全に本店に敬意を払い
リスペクトしたうえでの直球コピーデザイン。
本店がとても格調高くかつ過度な装飾でないところが
私個人的には大好きな建築で、
そのデザインを模倣する方が
この街の一角のアイデンティティーを壊さないという
手堅い選択も理解できます。
なにもかもローコストを言われる世の中で、
この本店に倣うというチャレンジは
設計者にとって、ある意味とても勇気のいることだろうと思います。
時間の経過による素材の深みというものを差し置いて、
この二つの建築をプロポーションとディテールという二つの視点で見てみると
やはり、コストと時間というものが、
こういう種類の建築のデザインに大きく影響を与えているという事がわかります。
昨日学校で「ファサードについて」学生たちにレクチャーしましたが、
この本店に見るファサードのデザインには
黄金比や正方形を一つのルールに据えて
徹底的にプロポーションとディテールをスタディーしてできた
設計者の意思と、建築が醸し出す「カッコよさ」が感じられます。
その「カッコよさ」をこういう建築の場合、格調とか品格とか言うんだと思います。
「立面」大切ですよ、諸君。
てなことを考えながら、
住宅の確認申請の事務手続きを終え、
ほっと一息、コーヒーを飲みながら書いてみましたー。
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