みんなが集まる灯り

住宅の照明計画って大事ですね。電気代にも結構影響しますし、夜間過ごす雰囲気づくりにも大きく関わってきます。今や照明器具の種類やデザイン、灯りの質など様々な選択が出来、住まいを演出することが可能です。
私の場合、住宅に限ってはなるべく「集まる灯り」をしつらえるように心がけています。
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写真はミニクリプトン球という電球で100ワットのペンダントライトを食卓の中心に据えています。この照明器具は手作りのガラスでできていて、その素材感には独特の揺らぎが表現され、器具そのものに温かみと味わいがあります。そんな照明器具をこの家での中心である食卓に据えて、クリプトンランプの芯のある灯りで照らしまています。そうする事で、夜には灯りの芯が部屋の中心となり、必要な所は明るく、そうでない所はぼんやりと空間全体を優しく照らしてくれます。
キャンプファイヤーや焚き木、蝋燭の灯りなど芯のある灯りには人を引き付ける、あるいは集める力があると思います。家の一か所に中心的灯りを据えて、何となく家族が集まってくる。そんな気持ちのいいシーンをつくっていきたいと思っています。
ちなみに、ここでは19畳ほどの空間を夜間のほとんどこの照明一つで過す事ができます。キッチンなどは部分照明で適時必要な時に点灯できるようにしています。ですから驚くほど電気代がかかりません!いい雰囲気をつくりながら省エネに貢献できる。なんだか得した気分になりますね!

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