人の話はよく聞くことだ

先日、ある建築家のトークセッションを聞きに行きました。
私の知る限り、建築の設計をしている人は結構「建築オタク」が多く、そういう私もその一人。海外、国内を問わず実際に建物を訪れてみたり、建築家の展覧会や講演会に行ってみたり、酒のネタは建築話だったりと、ぶっちゃけ結構建築まみれなんです。

で、そのトークセッション。
ゲストである建築家が頭のいいこと! たまに何の根拠も無く直感で「頭いいなぁ、こいつ」って思うことあるでしょ? そんな建築家が最近の建築の設計についていろいろ語ってくれました。

話の内容は書きませんが(書けません、か) 難しい横文字をバンバン使いながら環境や建築、歴史といったさまざまな観点から自分の設計手法について語っていきます。一瞬「そんなに難しい言い方をしなくても・・・」と思ったりもしたのですが、そんな斜に構えた聞き方でなくキチッと前を向いて聞いていると、やっぱり良い事行ってるんですよね。要するに自分達でも「横文字」使わないとニュアンスが伝わらないことってあるでしょ? 彼らもそうだと思うんです。自分の考えを伝えるのに横文字が最適でそれを多く使わざるを得ない話をしているんですね。内容はいたってシンプルで、筋が通ってて、共感できるものでした。結構私も仲間と同じようなことを話してたりするのですが、やはり頭のいい人は「シンプルなこと」を「学問にする」能力にたけているんだと改めて実感しました。その事は絶対必要なことだと思います。

たまにそういった一見「かっこつけ(関西ならイチビリ)」な話に嫌悪感を抱く人達もいますが、やはり私は改めて「人の話はよく聞くことだ」と思いました。
いろんな気付きもありますし、私達の仕事は大半がその作業なのですから。

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