【家のこと】内と外をつなげる①

縁側、軒下、間戸、窓辺・・・。

家において「外」とのつながりはとても大切

昔から「借景」という手法で外を楽しむ文化がありますね。

借景とは文字通り“景色を借りる”こと

その借りる景色を丹念に作りこんだり

すでにある美しい景色をとりこんだり

日常に「特別」をとりこむ手法を考えがちですが

「家」においてはそんなに「特別」でなくてもいいと思います。

裏山や農道としての石垣。

そこを通る家族の姿。

これも借景。

かつて建築家の宮脇檀先生が

“自分の家から自分の家が見える贅沢”

と言われていたと記憶してますが

自分の家を借景するのもなかなかいいものです。

町や庭、景色そのものを借景するのもいいですが

暮らしの空気そのものを借景することもとても贅沢。

「景色を借りる」ことで内と外をつなげる楽しさも

家の楽しみの一つではないでしょうか。

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