ご主人の定年を前に退職後の生活に備えて敷地内の離れを建替えるという計画です。自身の趣味のスペースとして、ご夫婦のくつろぎのスペースとして、また地域の集会の場として家をつくるというものです。もともと農家住宅の附属離れが既存としてありましたので、はじめは全面リフォームの可能性を検討していましたが、耐震性能ほか物理的に問題があるため建替えすることとなりました。
■概要
既存住宅解体後、木造軸組工法 平屋建て離れ住宅の新築
延べ床面積:約66㎡(20坪)うち車庫兼倉庫約16㎡(5坪)
建築場所:京都府
写真撮影:中村大輔
■設計者から一言
農家住宅のように敷地に余裕があり、附属する納屋や蔵、倉庫などを活用したり、空き地に建替えや増築をするという事例です。全面リフォームする場合、リフォーム後の暮らしに必要な面積に対して、既存建物が大き過ぎ無駄に改修範囲が大きくなったり、耐震性能や老朽化に不安があったりと事前にしっかれ判断しなければ無駄な費用をかけてしまいがちな事例です。また、建築物を解体して建て替え行う場合、法規的に特有のノウハウを要しますので、同じようなパターンと思われる方はお気軽にご相談ください。